「大正野球娘。」が面白いです

おはようございます。
昨日は眠気に負けて早めに寝たら、今朝はいつもより早く目が覚めてしまいました。
二度寝すると今度は普通の時間に起きれそうにないので、以前からブログに書きたいと思っていたことを書いてみようと思います。

私はテレビで放送されてるアニメを片っ端から録画して流し見してるんですが、最近面白いなぁと思ってるのが「大正野球娘。」です。
大正時代に女学生達が野球を始めるという、一言で表すとすごく単純な話なんですが、内容はよくできてると思います。

野球ですから、最低でもチームの9人は重要な登場人物として出てくるんですが、主人公も含め、どのキャラもその個性がきちんと描かれていて、それぞれの表情がそれぞれの個性に合わせての反応をするんですよ。
だから何度も見直すと、この人はこんな反応するんだ。とか、こんな細かい描写まで描かれていたんだ。と感心することが多いです。

そして、各登場人物にちゃんとスポットを当てて、全体の物語もぶれないというのはすごいなぁ…とひたすら感心します。
最初は地味な話だなぁ…と思ったのですが、適度な笑いにつられながら、気がついたらどっぷりはまってしまうという感じです。

作画については、背景が手抜きという意見も見られますが、これは意図的なものでしょう。
筆で描いたような輪郭に水彩画のような色彩は、大正時代って雰囲気をよく表していると思います。
それに、背景の位置関係をきちんと作り込んでいると思われ、建物の位置関係とかがだんだんと想像できるようになってると思います。
というか、こういった背景は、意外に手間がかかってるんじゃないかな?と。

登場人物の個性や、人間関係も面白いですね。
主人公がストーリー中で目立つのは当たり前のことですが、かといって目立ちすぎず、主要キャラは全員主人公と言ってもいいぐらいの描かれ方をしています。
これも、ややもするとストーリーがあやふやになってしまいがちなのですが、大正野球娘の場合は、ストーリーの芯がぶれないのも好印象。
それぞれの主要キャラ毎の台本がきちんと用意されてるんじゃないかな?と思えるほどよくできてると思います。

それと、最近気づいたのですが、登場人物のいわゆる「心の声」みたいな表現がほとんどないんですよ。
それでも登場人物の思惑は、見てる側にしっかりと伝わってきます。
これは登場人物の個性がしっかり描かれているからだと思いますね。

あと、最近のアニメでは普通になっている「デフォルメでの心理描写」(というかギャグ表現)がありません。
笑わせどころは、絶妙の「間(ま)」で表現されています。
これは、「ここが笑いどころ」と押しつけられているようなデフォルメ表現と違って自然に笑えるので、ホントに素晴らしいなぁ…と思える点ですね。

それから、大正時代という時期設定も絶妙だと思います。
明治や昭和に比べて、話題に上ることが少ない大正時代を舞台としているので、女学生の服装が、着物とセーラー服の割合が半々だったり、意外に欧米文化が入ってきていたりと、「へぇ~そうなんだ」と感心させられることが多いですね。
そして、男尊女卑が残る時代背景で、男勝りの野球をやろうという、ともすれば重たい話になりがちなストーリー展開を、優雅に楽しそうに描いています。
登場人物が真剣にやってることがそこここに見受けられるのですが、それが重圧になっていなくて、実に楽しそうなんですよ。

これで1クール(3ヶ月)で終わりというのはホントに惜しいですが、2クールで間延びした展開になるよりもいいかな…と思っています。
かなり人気もあるようですから、2シーズン目があると信じて、続きを待ちたいと思います。
あ、放送はまだ続いてますので、誤解のないように。w

なんだかべた褒めですが、私はホントに気に入ってしまったのですよ。
なのでBlu-rayDiskも予約してしまいました。w
Blu-ray再生環境はないんですけどね…。
届くまでにはなんとかしないと…。


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