すみません、ヒールください

諸君 私はヒールが好きだ
諸君 私はヒールが大好きだ

前衛へのヒールが好きだ
後衛へのヒールが好きだ
自分へのヒールが好きだ
ヒール砲が好きだ
辻ヒールが好きだ
回復量自慢が好きだ

ダンジョンで 街角で
たまり場で イベントで
ソロで PTで

この地上で行われるありとあらゆるヒール行動が大好きだ

INT装備とスピリン治癒杖での大ヒールでVIT前衛を回復するのが好きだ
PTのピンチをヒールで救えた時など心が躍る

鍛え上げたINTでヒール砲を撃つのが好きだ
2268ヒールで銃奇兵を2確できたときは胸がすくような思いだった

ヒルクリで少しずつ回復しているのを見ているのも好きだ
座っては立ちを繰り返しヒール回復している様など感動すら覚える

死に戻ったらしき人が恥ずかしげにLv1ヒールを使う様などもうたまらない
セーブポイントで回復剤を叩いてる人にLv10ヒールをするのも最高だ

ダンジョンで瀕死の状態の人をヒールで支えきったときなど絶頂すら覚える

モブの大群に滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死に守るはずだったPTが蹂躙されメンバーが殺されていく様はとてもとても悲しいものだ

モンハウの量に押し潰されて殲滅されるのが好きだ
天使型に追い回され害虫の様に地べたを這い回るのは屈辱の極みだ

諸君 私はヒールを天国の様なヒールを望んでいる
諸君 私に付き従う大隊戦友諸君
君達は一体何を望んでいる?

更なるヒールを望むか?
情け容赦のない糞の様なヒールを望むか?
鉄風雷火の限りを尽くし三千世界の鴉を回復する嵐の様なヒールを望むか?

『ヒール! ヒール! ヒール!』

よろしい ならばヒールだ

我々は渾身の力をこめて今まさに振り降ろさんとする治癒の杖だ
だがこの暗い闇の底で7年もの間耐え続けてきた我々にただのヒールではもはや足りない!

大ヒールを!!
一心不乱の大ヒールを!!

我らはわずかに一個大隊 千人に満たぬヒール好きにすぎない
だが諸君は一騎当千のヒール好きだと私は信仰している
ならば我らは諸君と私で総力100万と1人の軍集団となる

我々を忘却の彼方へと追いやり眠りこけている連中を叩き起こそう
緑の数字を頭の上に輝かせ目を開けさせて思い出させよう
連中に回復の味を思い出させてやる
連中にヒールの音を思い出させてやる

天と地のはざまには奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる
一千人の聖職者の集団で
世界を癒し尽くしてやる


ふと思いついて作りました。
原典はHELSINGの「私は戦争が好きだ」です。
頑張ってつくりましたが、あんまり面白くないですね…。w

これを考えているとき、飲食店で思わず「あ、すみませんヒールください」と言いそうになったのはホントの話。