『超解像』使ってみました

PC内に貯め込んだ動画をエンコードするのに、なんとか時間短縮できないかなぁ…と思って、ハードウェアエンコードカードをだいぶ前に導入しました。
WinFast PxVC1100という、SpursEngine搭載のカードとTMPGEnc 4.0 Xpressをバンドルしたものです。

最初はMPEG2→H264(MPEG4-AVC)のエンコード目的で使ってみたんですよ。
リサイズなどのフィルター処理をしなければ、エンコード時間はビックリするほど早いです。
720×480のSD画像のアニメ(約24分)なら、ものの5~6分でエンコードできてしまいます。
これはすごいなぁ…と最初は感動したのですが、固定量子化もできないし、できあがったファイルサイズも大きめ。
そして何より画質がイマイチな気がして、使うのをやめていたんですよ。

ずーっと使わないでいたのですが、SpursEngineのもう一つの機能「超解像」を使ったことがなかったので、試してみることにしました。

超解像は、SDサイズの動画をフィルターとかを一切かけずにBD用サイズのMPEG2に出力する場合だけ使うことができます。
つまり、H264とかにしたい場合は、一度超解像でMPEG2出力したものを再エンコートするしかないということですね。

BD用MPEG2出力なので、できあがりのファイルサイズはかなり大きいです。
元が約1時間のアニメ「空の境界 忘却録音」をやってみましたが、3.6GBぐらいのSDサイズMPEG2が15GBぐらいのサイズまで増えますので、注意が必要ですね。

超解像の効果ですが、アニメに関して言えばけっこう効果的です。
SpursEngineを使わない普通のエンコードで、輪郭強調やスマートシャープなどを使ったエンコード結果と比べても、輪郭がしっかり強調されるので、BS11あたりのアプコンと遜色がない感じ。
DVDを普通に見るのに比べて、あきらかにハッキリクッキリします。
とは言っても、ホントのHDと比べるとやっぱり劣るので、過度な期待は禁物です。

それになんと言ってもエンコード時間が半端ないんですよね。
1時間アニメで3時間ぐらいかかります。
さらにその出力結果をH264に再エンコードするのに4~5時間…。
ここまで手間をかけて保存したい作品があれば価値があると思いますが、普段使いでは時間的に厳しいですね。

いちおうAmazonの商品紹介を貼っておきますが、値段の割に効果は微妙なので、あまりオススメはしません。w

LEADTEK MPEG2/H264トランスコーディングカード Leadtek WinFast PxVC1100 TMPGEncバンドル PXVC1100 TMPEG

LEADTEK

このアイテムの詳細を見る